ケニアへ再赴任

 どうも、大変ご無沙汰しております。ゴッドです!

 2020年3月に新型コロナ感染症の感染拡大を受けて緊急帰国し、それから約1年と半年が過ぎ、2021年10月に再びケニアへの派遣がかないました。再びケニアへの派遣がかなったのは、緊急帰国後、JICAで特別登録制度が新たに作られたことによるものです。一旦、協力隊としての身分を解除し、再派遣の目途がたったら、再度、協力隊としての派遣が可能となる制度で、2023年7月まで有効となっています。ケニアにおいては、最近は新型コロナ感染症の患者も減ってきたこともあり、JICAは感染対策を十分に行った上で受け入れ可と判断しました。もちろん、この制度が整備されただけで派遣が可能となるわけではなく、仕事先や周辺の人の理解や環境が整って、ようやく実現が可能となるわけです。

 今回は、来年の3月中旬までのケニア滞在となっておりますので、前回ケニアで過ごした期間より短くなります。半年もない期間でいかに活動に集中していけるかが重要となりますね。

 さて、再びコロナ禍の中のナイロビに来たわけですが、その様子を中心に伝えたいと思います。

 ケニアでは現在、日本と同様に新規患者数や陽性率が下がってきており、これまで継続していた外出禁止令が最近解除されています。また、私達はJICA海外協力隊としてケニアで過ごすわけなので、JICAの規定する、より厳しい安全措置に沿って過ごす必要があります。

 ケニアでは、マスクの着用が義務付けられていますが、車で移動のときに道を歩いているケニア人を見るとマスクをしていない人、マスクをしているが顎にかけているだけで、鼻と口が出ている人が結構見られました。鼻と口が出ている人は、息苦しいからそうしており、警察が来たらすぐに着用できるようにしているかと思われます。本来は、感染予防のためにつけるものなのですが、義務になっているからとりあえずやっているという感じでしょうか。(後に任地のナロックに行って実感したことですが、ナロックの人はコロナは既に終わっている、という感覚のようです・・・ 恐らく、今は、ケニア人全体がそのようなムードになっているのでしょうか・・・ 新たな波が来たときが心配ですね)

 ナイロビ市内の大きな幹線道路では高架橋の建設が進んでいるなど、着実に街が発展しているように感じます。

 特に、変化が感じられたのは、スマートフォン周りのITに関する分野です。Uber、Boltなどの配車アプリやUber Eatsなどのフードデリバリーサービスのアプリに加えて、Littleなどといった新しいアプリ出ている(それとも私が知らなかっただけ?)などです。また、これまで使っていたアプリも新しいバージョンが新しく出ていたり、確かに便利にはなっているけど、何だか複雑にもなっているという印象でした。ちなみに個人で口座を持つことになるNCBA銀行は特に初期設定がやっかいでした。もちろん、このようなアプリもモバイルマネーM-pesaと連携して使用できます。(現在のケニアでは、M-pesaはもはや生活必需品ではないかというくらい普及しています。)

 こういった変化から、2年ほど前にいた頃の知識もすでに古くなっているように思えてしまいました・・・

 ナイロビで過ごした2週間近くの期間はservice apartmentに滞在しました。家具がそろっていて、毎日しっかりと掃除してくれるところです。JICA事務所のブリーフィングなども基本的にオンラインで行われ、感染対策も十分にされていました。感染対策や安全措置上の理由から気軽に外出できない代わりに室内で快適に過ごせるといった感じです。(とはいっても停電や風呂のお湯がでない日などありました・・・)

ナイロビ滞在時に過ごしたservice apertment

 久しぶりの風景が見られたこと、わずか50円くらいで買えるマンゴーを食べたりやケニアのビールを飲めたことが懐かしく感じ、うれしいものでした。

49ケニアシリングのマンゴー(1ケニアシリング=1円と考えて差し支えありません)
ケニアで定番のビール white cap

 ちなみに首都ナイロビは、地方と比べ、物価は高めです。(スーパーで買い物をすると、値段は日本とそれほど変わらない印象)お金さえ持っていれば、何でもそろい、快適な生活ができるような所です。一方で、ナイロビ郊外にはキベラスラムを始めとする貧困層が多く住むスラムが広がっており、お金を持つ人と持たない人との格差は相当大きいと感じられます。

JICAケニア事務所からの風景
(高層階にあるためナイロビ市街から郊外までの見晴らしがすばらしい)
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KandaKo

ケニアのナロックへ2019年7月から2020年3月まで派遣。一時帰国して2021年10月より再赴任。職種は水質検査。 趣味は旅行、登山、モータースポーツなど。