任地で住む家を選び家具を購入するまで

 はじまして!ゴッドです。休職し、現職参加としてJICA協力隊へ参加しました。派遣国はケニアで、職種は水質検査。水道に関する活動です。沖縄県出身です。ケニアに来て約1ヵ月が経ち、ついに任地であるナロックに来ました!

 まず、私が生活するNarok(ナロック)について紹介します。人口約5万人のナロックcountyの行政の中心となる街です。countyとは、ケニアの行政区画の単位のことで、日本でいえば都道府県にあたるものと考えればいいかと思います。ナロックは首都ナイロビからマサイ・マラ国立公園へ行く途中にあり、車で約3時間程度かかります。日本でも有名なマサイ族の拠点となっている街です。人口の約半分はマサイ族のようで、私の配属先の同僚もマサイ族だったりします。

 街を歩くと、赤い布を羽織った、耳たぶにドーナツのような穴が空いており、それがびろーんと伸びているような人をよく見かけます。この点において、他の街の人々との違いがみられます。

 任地に来てすぐにしなければいけないことは家探しです。次にやることは、家具の購入です。とはいっても、家探しについては、赴任前任地訪問(プレポスティング)時に配属先が用意してくれた候補先となるアパートに行き、物件を見ました。候補が二軒あり、部屋の広さと家賃が違います。大きい方は2LDKで小さい方は1LDKといった感じです。セキュリティ状態はどちらもしっかりしており、部屋が多少ゴミで散らかっていることを除けば不満はありません。周りの雰囲気や部屋から見える景色がよかったので、部屋が小さめのアパートに決定することに。一人暮らしには、十分な広さです。

 その後、アパートのdepositを支払い、家具を探しにというところから始まりました。depositとは敷金にあたるもので、今回の不動産屋では2ヵ月分しっかりとられました。退去するときは返してくれるんでしょうか?

 配属先の同僚が一人一緒についてきてくれて、ナロックの家具屋街を見て回りました。ケニアの家具事情について、日本ではあまり見かけないと思いますが、町に家具職人がいてベッドやテーブルなどの家具を手作業で作っています。ケニアでは、恐らくどの町にも家具職人のいる家具屋があると思います。このような店は値段は交渉制であり、日によったり、買い手が裕福そうな人や外国人であれば高値を言ってきたりすることもしばしば。ちなみに、ある店については先日に先輩隊員と行っており、値段を尋ねたところ「3,500kshだ!」。(ksh:ケニアシリング 100円=約100ksh ) その翌日にも同じ店に行って値段を尋ねると「4,500kshだ!」。日によって値段は変わるようです。(笑)

 この日は購入する店を決めて値段の交渉をし商品をキープするよう頼みました。

 翌日の土曜日に配属先のドライバーに頼んで、家具を運ぶため、車を出してもらいました。ベッドは昨日と違う人が対応し、違う売り場に案内され、5,000kshと言われ、(ちなみに昨日は値段を交渉して3,500kshで話しがまとまったが)また違う店を回る羽目になり、購入。おもしろかったのは、その場で組み立てるところを見れたことです。なかなか日本では見れない光景。

 この店の前では下水道管の布設工事が行われ、地面が掘られています。商品であるベッドはそこを跨ぐように置かれ、その辺を牛が歩いており、カオスな雰囲気を感じさせます。

 

 ちなみに、街中を牛が自由に歩く光景は、昔、インドに旅行に行ったときも見たけれど、そこでは宗教上の聖なる動物として大事にされていました。しかし、ケニアでは普通に食べられています。しかも、鶏肉より安い値段で売られています! 

 ドライバーにも手伝ってもらい新しい部屋へ家具を搬入。最後には彼も疲れてしまったようで、購入した椅子に座りこんでしまいました・・・ 引っ越しの手伝い、ありがとうございました。

 配属先の方は、私が何かお願いすれば協力的に動いてくれます。おかげで助けられてばっかりです。また、配属先には先輩隊員もおり、いろいろなアドバイスをいただくことができ、その点、恵まれた環境にいるかと感じるところです。

 私の住むアパートですが、ケニアではそれほど見ないのですが、アパートの周りには猫がいっぱい。さらに、猿もたまに来ます。窓を開けっぱなしにして浴室で洗濯していたら、その隙に猿が侵入し、私が食べるはずのバナナを持っていかれたりもしました。さすが、ケニア!

 これからは、スワヒリ語を主とした言葉を覚え、配属先の人達とコミュニケーションをとっていかなければならなく、努力を続けなければと痛感しています。

 今後も、配属先での活動の様子や出来事、私の住む街であるナロックの様子などいろいろな話題を取り上げていきたいと思います。よろしくお願いします!

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KandaKo

ケニアのナロックへ2019年7月から2020年3月まで派遣。一時帰国して2021年10月より再赴任。職種は水質検査。 趣味は旅行、登山、モータースポーツなど。