日本へ一時帰国!

どうも、まっつんです。報道もされていましたが、新型コロナ感染症(COVID-19)の影響で、世界中のJICA海外協力隊員およそ1,800名が日本へ一時帰国することになりました。私たちケニア隊も先日無事に日本へ帰ってきました。しかし全隊員の帰国はまだ完了していません。これから帰国する隊員の皆さんが無事に日本へ戻ってこられることを祈っています。

全隊員一時帰国を決定したJICA

国際線の移動が制限される恐れがあることや、途上国では医療体制が整っていない地域も多いため万が一罹患した場合に対応が保証できない状況にあること、そして世界的にハラスメントが急速に広がっていること等を鑑み、予防的な措置としてこのような決定に至ったとのことです。

全隊員の帰国が決定した時のケニアの状況はというと、それまでも毎日のようにアジアやヨーロッパの感染状況が報道されていましたが、それに加えて数日前にケニア国内でもついに感染者が出たというタイミングでした。そして学校の休校や空港での検疫体制の強化などが発表されました。

この頃には、すでに国境封鎖や国際線の停止などの行う国が出ており、このような対応は世界的にさらに増えていくと言われていましたが、そのとおり毎日のように増えていきました。身動きが取れなくなる前に出国しないとマズいことになる、そんな空気が流れていました。

そしてケニア国内の状況も刻一刻と変化していきました。私たちケニアの隊員に対して一時帰国の指示が出てから10日も経たないうちに、国際線が停止することに。当初予定していたフライトが停止となり、数日前倒して出国することになりました。私たちがケニアを発った翌日、国際線が停止されました。いやー本当にギリギリでした。

全隊員の帰国という判断は簡単なものではなかったと思いますが、あと数日でも決定が遅れていたら全員が帰ることはできなかったかもしれない。そう考えると、JICAは本当によく決断してくれたなと。そしてそんなギリギリの状況で隊員の帰国に向けて準備をしてくれたJICAケニア事務所の皆さんには感謝しかありません。

2週間の自主隔離生活スタート

ケニアを出発してから約20時間、カタールのドーハを経由して無事に日本へ戻ってきたわけですが、これは旅行ではなく緊急事態の一時帰国。感染防止のため14日間の隔離が必要とのことで、対象の隊員はJICA施設や自宅で待機しなければなりません。高齢者や子どもが同居していて完全な隔離が難しい等のやむを得ない事情で自宅での自主隔離が難しい場合、私の場合がそれにあたるのですが、ホテルでの自主隔離となりました。

ということで、現在は都内のホテルで自主隔離生活を送っています。かなり制限された生活ではありますが、久しぶりの日本の暮らしに感動しっぱなしです。

・まず何と言っても食事。コメ美味い!焼き魚も刺身も最高だー!選びきれないほど種類が多いし。

・ほぼ全ての道路が舗装されてる。土が見えない!よって靴は全然汚れない。

・そしてその道路が平ら。ケニアはスピードバンプが多いだけでなく、そこら中に穴があいてるので、車に乗っているだけでめっちゃ疲れる!

・水道やシャワーの水圧ハンパない。こんなに出ちゃっていいのか!もったいない!

・しかも水道そのまま飲める。ケニアでやってはいけないやつ!

・部屋に隙間がなくとっても清潔。夜中におでこを通過するヤモリいない!

・そんな部屋にあるベッドに蚊帳もない。寝落ちしても大丈夫!

・ネットがサクサク。ケニアでは4G入ったらテンション上がる!

・コンビニで何でも買えちゃう。でもビニール袋がっつり使ってるの違和感ある!

日本へ戻ってから数日しか経っていないけど次から次へと出てきます。まだたくさんあるけどこれくらいにしときましょう。笑
とにかく、日本での生活ってとても豊かで恵まれた環境なんだということを実感しています。これが当たり前だと思っていた自分に喝を入れました。

再赴任に向けて

いつケニアに戻れるかわかりませんが、その時が来るまでしっかり準備を進めたいと思います。日本にいるうちにやること考えてみたら意外と多いんですよね。語学や現地での活動の準備はもちろん、これまでのケニアでの生活を振り返って、日本との違いやそこから学んだことなんかを発信できればと思っています。

あとは体調管理!いつでもケニアに戻れるようにね。
そして隔離生活の後も気を緩めずに、不要不急の外出は控えようと思います。

うつらない!うつさない!が大事です。と事務局の方にも言われました。本当にその通りで、自覚がないまま多くの人に感染を広げてしまうかもしれないのです。確かに感染者の8割は軽症ですが、2割の人たちは重症・重篤となっていて確実に入院が必要になります。命を落としてしまうこともある、そんな危険な感染症だということを私たちは今一度しっかりと理解して、感染を最小限に抑えられるように努力しなければなりません。

不要不急の外出を控えよう!

手洗いうがい、咳エチケット!

今が踏ん張りどころ!

山は逃げない

予定していたピークを踏めなかったり、計画を変更・中止せざるをえない状況になった時に登山者が口にする常套句です。私も登山中にこの言葉を何度か口にしたことがあります。また登りに来ればいい、と前向きに捉えていますが、この言葉あまり好きではないという人もけっこういるみたいです。登山ですから、体力も必要だし、スケジュールも調整しなくてはいないので、「山は逃げないが、チャンスは逃げる」なんて言われたりもしています。個人的にはチャンスは自分の問題だと思うので、やっぱり前向きに考えてこの言葉を使いたいと思います。

ホテルからきれいな桜が見えました。遠くから見ることができただけで幸せでした。来年のお花見を楽しみに、これからの1年を頑張ろうって思いました。

桜も逃げない、よね?


一刻も早い事態の収束を祈っています。そして、絶対ケニアに戻るぞ~!
それでは!
Tutaonana Baadaye!

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MatsubaraYoshihide

愛知県名古屋市出身。高校商業科教員が現職教員特別参加制度でJICA海外協力隊に参加しています。 現在はケニア西部のマセノでPCインストラクターとして活動中。ケニアンライフをバシバシ発信していきますよ~!

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