どうも~、おおにしです。
まっつんさんの前投稿にあったように、JICA海外協力隊ケニア隊員は、2020年3月に帰国しました。今回の投稿を行う2020年8月末現在も再赴任の目途は立っていない状況です…。
かくいう私も、8月にいったん隊員としての任期を終え、3月~8月は、オンラインセミナーの受講・提出書類の作成・報告会の参加・家事炊事に勤しんでおりました。そんな私、9月から日本で仕事をさせていただくことになりました。ひさしぶりの日本社会、心の臓がバクバクでございます。
今回は、大西がケニアで何をやってきたのか、ざっっっっくりご紹介していこうと思います!
前々回のブログに投稿しましたが、僕の職場はスナイーストサブカウンティ農業事務所(市役所の農林課みたいなもの)。要請の内容は「農家の収入向上を目的とした活動」でした。
しかしそれにしても、我が農業事務所、周囲の農家からの認知度が低い…。
近隣農家「珍しい顔だな、お前どこから来たんだ?」
大西「この地域の農業事務所から来たんだ」
近隣農家「え、どこそれ?」
大西(心の声)「え、なにそれ…」
職場には農業に詳しい同僚・インターン生がいます。彼らの存在が農家や地域の子供達にもっと身近であれば、状況はもっと変わるんじゃないかと考え、「農業事務所・地元農家・地域若年層の交流を増やす」ことを目標にしました。
話は少し逸れますが、ケニアの田舎には子供たちがいっぱい。元気で逞しい子供がたくさんいて、本当に素敵だな~って思っていました。自分の活動が、この田舎をもっと元気にすることができればいいな~っと漠然と考えていました。
外国人の僕を見て駆け寄ってくる子!!!髪の毛・肌を不思議そうに見る子!!部族語で一生懸命話しかけてくれる子!お前の家あそこだろって絡んでくる子。いきなり池の魚を捕まえてプレゼントしてくれる子…。草刈りの鉈を手放すのを忘れて笑顔で駆け寄ってくる子……。(※いい思い出です)
取り組んだ活動はこんな感じ!
- 農業事務所の事務処理を効率化し、浮いた時間を農家との交流に充てる
⇒データのフォーマットを作り、事務作業の時間を短縮させる。 - 農業事務所と地域農家の交流を増やす
⇒地域の農家・女性グループを訪問し、農業事務所に紹介する - 若年層と農業体験をする
⇒地域の孤児院を訪問して、保有する畑で作物栽培の提案をする - 事務所職員の知識を向上させる
⇒同僚と農業研修に一緒に参加。インターン生と農業実習を実施。
…と言ったものの、今回の帰国により、活動は中断したまま…。
異文化の壁に悪戦苦闘し、紆余曲折を経て、思い通りに進まないこともたくさんありました。 そして気がかりなのが、突然の帰国に「バイバイ」も言えなかった人達がたくさんいること。みんな元気にしているかなぁ。
しばらくケニアに戻れないけれど、きっと彼らは彼らの時間の流れの中でポレポレ(スワヒリ語”ゆっくり”)やってるだろうと信じ、僕は僕の時間の流れの中で出来ることを粛々とやっていこうと思います。
JICA海外協力隊の経験は、現地の労働環境・生活環境・文化背景など多くを学ぶことができ、自分にとってかけがえのないものになりました。
このコロナ禍のなかで、現地を離れた自分にできることなんて、とても小さく思えた日々もありました。後ろ向きに考える時間もたくさんありました。でもこの時間があったからこそ、見えていなかったものをみることが出来たのも事実。この先、いつか、どこかで、どんな形であれ、ケニアならびに発展途上国の人々と繋がり続けられたら…と思っています。
なんか最後は真面目になりましたが、それではErokamano!(ルオ語”ありがとう”) Oriti!!(ルオ語”さよなら”)


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